日曜の朝、観光客が押し寄せる前に、と彦根城に出かけた。本当のところ、桜は難しい。近づけば、その形はよく見えるが、全体が見えず、離れれば、色が出にくく、一つ一つの花は見えない。
禅問答のような、花である。それにしても、この花を見ると妙に心がうきうきする。風のない堀に映り込んだ桜は美しい。城を取り巻く桜は、光っている。
自転車で移動したのは正解だった。7時頃から取り始めた。京橋口門跡の石垣の桜は見事な枝振りで、だれもがカメラを向けていた。石垣の上に植えられた桜は幸せだ。いくら伸びても人間の通行の邪魔にはならないので、切られることはない。自動車に引っかけられて折られることもない
気がつけば人が増えてきた。9時ごろには、人通りが多く、落ち着いて集中できなくなってきたので、撮影終了。
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