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2024年11月6日水曜日

東北大周遊4日間 二日目 (11/6水曜日)

山形県を訪れるのは、今回が2度目。初めて来たのは1996年ごろであったと思う。仕事というか、研修(全英連)に参加したときだ。敦賀から寝台列車で夜明けごろ羽越本線の鶴岡駅で降りたのではないか。この日訪れる出羽三山には来た覚えがある。そのときは、国宝の五重塔を見学。本殿の記憶はない。 このツアーの参加者は37名。17組の夫婦のほかに、女性2名の1組と女性一人旅というメンバーである。添乗のM氏によれば、これだけ夫婦が占めるツアーはとても珍しいとのこと。女性だけのグループが多いツアーだと車内がとてもにぎやかだそうだ。夫婦はなぜかあまり離さないらしい。 このホテルでは、朝食は7時からと、ちょっと遅い。8時に出発なのでゆっくり食べられない感じだ。6時45分ごろ1階のレストランへ降りていくと、もう15人以上の行列ができていた。みなさん早い! 予定通り8時にホテルを出発した。9時には出羽三山神社のある羽黒山の駐車場に到着。ここでの滞在は短い。前に訪れた五重塔に行く時間はなかったのは残念。本殿のあたりはあまり写真の被写体になるものはなかった。芭蕉の銅像も雪囲いの棒が立てられていたのでどうかと思う。 天気は予報に反して割と好い。月山や鳥海山を見ることができた。バスガイドによれば、天気が良くても雲がかかって頂きが望めることは珍しいそうだ。山形に入ってからずっと山の説明が続いていた。こころなしか、ガイドのテンションが高かったのは、あながち気のせいでもないらしい。9時半には出発。
銀山温泉には10時半ごろ着いた。ここでは観光バスの駐車場からは歩くか、シャトルバスに乗らなければ温泉の中心まで行けないそうだ。シャトルバスは往復500円。小さなマイクロバスが2台でピストン輸送をしている。我々の前に、台湾人らしい団体が待っていた。休日だともっと人が多いらしい。幸い平日で天気予報が雨模様だったので、観光客の出足は少なかったということらしい。2台目のバスに全員が乗りこむことができた。5分ほどで到着。正直なところ、それほど期待はしていなかった。予想どおり、川の両側に立ち並ぶ温泉街はたいした規模ではない。夜景か雪景色だと面白いかもしれない。一番奥にいくと二筋の立派な滝があった。三脚があれば、とつくづく思った。光線の具合もよく、ほどほどの水量で、木々との間合いも良い。柵や杭の上において何とか流すことができた。
ガイドは、銀山温泉名物のカレーパン(ハイカラさんのカリーパン、270円)を勧めてくれたが、温泉街の販売所では売り切れていた。シャトルバスの発着場にある「大正ロマン館」では製造しているので、買うことができた。ツアーの全員が購入したようだ。バスの中がカレーの香りでいっぱいになった。これがこの日の昼食となった。ちょっと物足りない。 12時ごろ出発。一路、秋田県を目指した。 県境越えは、トンネルの中であった。山形県から秋田県へ。
14:00ごろ道の駅おがちでトイレ休憩。20分後出発。 15:30 角館の駐車場に到着。広い駐車場は桧木内川(ひのきないかわ)の堤防に沿っており、約2kmにおよぶ桜並木が望める。5月ごろには満開の桜が見られるようだ。ここでは自由散策の時間は、わずか1時間10分。いろいろ見て回りたい気持ちを抑え、上級武士の屋敷「青柳家」(秋田県指定史跡)に的を絞った。。事前に見たネットで、日本刀を手に持てる体験ができるということもありました。入場料は500円。さすが上級武士の屋敷だけあって、中は広く、生活用品をはじめ多くの展示物があり、見所満載。明治になってからだと思われるが、カメラやレコードのコレクション。一番驚いたのは、かの有名な『解体新書』の人体解剖図を描いた画家が、角館の武士だったということ。それが小田野直武という人物で、青柳家とは姻戚関係にあったそうだ。そのために屋敷内に「解体新書記念館」があるらしい。似は似は小田野直武の銅像まで建られている。『解体新書』に関わった前野良沢と杉田玄白は有名だが、挿絵を描いた小田野直武のことは知らなかった。秋田蘭画というジャンルを確立したそうだ。秋田蘭画は、西洋の陰影法を取り入れ、洋画界に大きな影響を与えたそうだ。挿絵がなければ、この書物は成り立たないのではないか。
そして、ハイライトは本物の刀を手で持てるという体験をした。ケースに収められているので触れるのは束の部分だけだが、日本刀の重さを体感できた。ずっしり重く、チャンバラ映画のように片手で振り回せる重量ではない。こんなものを振りかざされたらたまったものではない。その時代に生まれなかったことをありがたいと思った。鍛えていなければ腰に差したら、すぐに腰痛になるだろう。
青柳家の見学だけで与えられた時間を過ごしてしまった。角館には武家屋敷だけでなく商家の町並みもある。桜の季節か、青葉の季節もいいのではないだろうか。機会があればゆっくり訪ねてみたいものだ。 この日の宿は、岩手県。17:00ごろ、つなぎ温泉「湯守 ホテル大観」に着いた。高台にあるホテルで、源泉掛け流しが売りらしい。斜面の建物なので、玄関からロビーに入るとそこは2階部分。ロビーから降りたところがレストランの階で、大浴場は別館部分の地下にあるという構造。その説明をしたのはまたもや外国人スタッフ。日本語は流暢だが、毎回同じ説明をしているため、とても早口で、さらりと流してしまい、複雑なホテルの構造を思い浮かべるヒマはなかった。部屋においてある案内図をみてやっと理解できた次第だ。
夕食はバッフェスタイル。18:30から。 夕食後入浴。大浴場はとても広い。サウナは無いが、露天風呂に打たせ湯があり、なかなか心地よかった。 窓からの眺めは良い。眼下に雫石川がせき止められた御所湖があり対岸の奥には岩手山が望める。長秒露光の写真。

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